ビタミンEは、脂溶性ビタミンとして抗酸化作用があり、サプリメント(栄養機能食品)によく取入れられている。
3月4日の科学誌ネイチャーメディシンによると、健康な骨は、骨を作る細胞と壊す細胞「破骨細胞」がバランス良く働いて維持される。
実験では、破骨細胞を培養し、ビタミンEを加えると、破骨細胞が巨大化することを発見。更に、ビタミンEが破骨細胞の巨大化に必要なたんぱく質の合成を促していることを発見した。
さらに、正常なラットに毎日10ミリグラムのビタミンEを含んだ餌を8週間与えると、骨を壊す細胞の活動が高まり、骨粗しょう症になった。10ミリグラムは、人が1000ミリグラム摂取するのに相当し、主に海外で同量程度を含んだサプリメントが流通しているという。
さらに、正常なラットに毎日10ミリグラムのビタミンEを含んだ餌を8週間与えると、骨を壊す細胞の活動が高まり、骨粗しょう症になった。10ミリグラムは、人が1000ミリグラム摂取するのに相当し、主に海外で同量程度を含んだサプリメントが流通しているという。
「サプリメントの量ならば、骨がもろくなる可能性はある。骨の健康を維持するために摂取量を再検討してほしい」と警鐘を鳴らす。
厚生労働省が定めるビタミンEの摂取上限は、最大1日当たり900ミリグラム。食品では魚卵や植物油、ナッツ類に豊富だが、例えばアーモンドでも100グラム当たり約30ミリグラムで日常の食生活では問題ない。
自分はサプリメントを摂取していない、大丈夫だと思う人もいるでしょう。
肉質の良い、カルビ、チャーシュー、鶏ササミ、鮮度の良いブリの刺身、鰹たたきなどにも、多量なビタミンEが含まれることを認識してもらいたい、間接摂取ってこと。
実験はあくまで実験であり、実際人間への影響、もっと緻密に調べてもらいたい。
その前に、騒ぐこと、パニックに陥ることもあってはならない。